遺品整理業者がまさかの窃盗?!悪質な業者に依頼しないために注意したいこと
目次
悪質な業者に依頼しないために注意したいこと
遺品整理は荷物量の多さから体力的にも負担が大きく、遺品を見ることで故人を思い出してしまうことから精神的にも辛い作業です。
こうした負担を軽減するために、「専門の遺品整理業者」に作業を依頼する人も多くいます。
しかし、残念ながら、中には依頼者を騙すような悪質業者も存在します。
そこで今回は、「悪徳業者が起こした窃盗事例」や「信頼できる業者の選び方」などを紹介します。実際にあった、遺品整理業者の窃盗事件
遺品整理業者による窃盗として、2021年に東京都内で起こった事件を紹介します。
島根県に住む会社員の男(41歳)は、遺品整理の委託を受けて空き家に入り、依頼主の母親の遺品を整理中に現金約1,100万円のタンス預金を発見し、盗み取りました。
冒頭陳述によると、「紙袋に入った札束を見つけたため、無職の男と共謀して現金や貴金属を盗んだ」ということです。
検察側は「お客の信頼を損なう行為で悪質だ」と指摘し、「懲役2年6ヶ月、執行猶予5年」の判決が言い渡されました。
プロの業者だからと信頼して依頼していたのにも関わらず、このようなことがあったのは大きな問題です。
読売新聞 関連新聞記事気を付けたい、遺品整理業者の選び方
ここでは遺品整理を依頼する際、悪徳業者の被害に遭わないための業者の選び方を見ていきます。
- 1.一般廃棄物収集運搬許可を取得しているかまたは許可業者と提携しているか?
遺品整理業務として、一般家庭から不用品を回収して処分するには「一般廃棄物収集運搬許可」が必要となります。
そのため、遺品整理業者を選ぶ際は、まず一般廃棄物収集運搬許可の取得有無を確認しましょう。
主に悪徳業者に多いケースとして、こうした資格を取得していないにも関わらず遺品整理業務を行い、不用品を回収している業者が存在します。
この許可がないと、家庭ごみなどの一般廃棄物を市町村の清掃センターへ持ち込むことができません。つまり、仮にゴミを回収したとしてもその行先がないのです。あなたの家族・親族が使っていたものを、万が一にも不法投棄されないためにも、この許可の確認は必須であると言えるでしょう。- 2.訪問して見積もりを行っているか
遺品整理の見積もり額を算出する際、実際の現場に訪問しなければ、正確な費用を算出することはできません。
そのため、訪問見積もりをしたがらなかったり、事前の訪問に応じなかったりする業者は、当日になってから「追加の費用を請求」することを企む悪徳業者である危険性があります。
依頼する側としても、業者とのトラブルを避けるために、現場の状況を正しく業者側に正しく把握してもらう方が良いです。その際、メールや電話だけですべての家財道具や家の状況を伝えきるのは難しいため、少し手間だと感じても今後のトラブルを避けるために、訪問見積もりを取ることをおすすめします。- 3.見積もりの内訳が詳しく記載されているか
業者から見積もりが届いたら、合計額だけでなく、その内訳まで確認しましょう。
「どういった作業に、いくら料金がかかるのか」が細かく記載されていれば、しっかりと見積もりを取っていることがわかるだけでなく、のちのち項目不明の追加料金を請求されるリスクも減ります。その一方で、料金の内訳が不明瞭な場合、作業に必要な項目がすべて含まれているのかがわからず、場合によっては追加料金を請求してくる悪徳業者も存在します。- 4.電話対応、問い合わせに丁寧に対応しているか
信頼できる業者を選ぶ基準として、問い合わせ時の対応も見ておきましょう。電話やメールでの「問い合わせ」や「見積もり」の際に丁寧に対応している業者であれば、実際の遺品整理業務も丁寧に行ってもらえる可能性が高いからです。
特に「説明のわかりやすさ」や「言葉遣い」などを考慮して、信頼できる業者を選びましょう。
「安いけれど対応が不安…」「最短で依頼できそうだけど、案内が不明瞭…」などの不安が、のちのちの後悔に繋がらないためにも、しっかりと見極めることが大切です。- 5.遺品整理士が在籍しているか
遺品整理士とは、遺品の整理にまつわる「法律」や「正しい供養の方法」など、遺品整理に関する知識を身に付けた専門家で、一般社団法人遺品整理士認定協会による養成講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることを許される資格です。
遺品整理では、「重要な書類や価値のある遺品を捨ててしまった」「相続税の申告をしなかった」などのトラブルが発生することがあります。
そこで遺品整理について専門家のアドバイスを聞きながら正しく進めるためにも、遺品整理士が在籍している業者を選びましょう。- 6.遺品整理の実績が豊富かどうか
信頼できる業者かを判断する基準として、実績が豊富な業者を選ぶと安心できます。そのための方法として、業者のホームページを確認したり、インターネット上の口コミをチェックしたりしてみましょう。
特に、実際の利用者の声は、信頼できる業者かを判断する上で、とても役に立ちます。特に注意したい、「価値のあるもの」と「事前の対策」
故人が残した遺品の中でも、特に「価値があるもの」は以下の通りです。
- 現金
- ブランド品
- 貴金属
- 人気の家電、ゲーム
- 骨董品 など
「価値があるもの」については、遺品整理時に破損や紛失、盗難に遭った場合に被害額が大きくなってしまいます。
そのため、業者に依頼する前に、以下の対策を取っておくと安心です。事前の片づけで大切なものは整理しておく
遺品整理業者が到着する前に「大切なもの」をあらかじめ整理し、必要なら別の場所に移動させておきましょう。
遺品のリストアップ
遺品の中でも「価値のあるもの」については、リストアップしてきましょう。万が一の紛失時はもちろん、そのリストを業者と共有しておくことで安心して依頼することができます。
現場写真の撮影(紛失だけでなく、破損などが起きた時にも役に立つ)
業者に依頼した結果、紛失や破損が起こった際の証明として、あらかじめ現場写真の撮影しておくと安心です。
可能であれば、作業に立ち会う
もし時間が取れるのであれば、遺品整理の作業に立ち会うと良いでしょう。
整理業者の担当者も人間なので、依頼者の目があれば遺品を乱雑に扱うことはできません。
もし仮に遺品が破損してしまった場合にも、しかるべき対応や案内を確実に受けることができます。家族の残した大切な遺品を守るために
家族の残した大切な遺品を守るためにも、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
少子高齢化や核家族化が進んだ現代において、遺品整理業界はその需要が急速に伸びています。その結果として、残念ですが、悪徳業者の数も増加しています。
特に故人が残したものである遺品は、仮に紛失や盗難があっても判明しづらいため、窃盗が比較的容易に行えるだけでなく、立証することも難しい犯罪です。
そうした被害に遭わない方法として、窃盗などの被害に遭いやすい遺品や場所を確認しておきましょう。被害に遭いやすい遺品
数ある遺品の中でも、窃盗などの「被害に遭いやすいもの」があります。
- 故人が残したヘソクリ
ヘソクリは故人が周囲に内緒で貯めているため、その存在自体が知られておらず、目につきづらい場所に隠されているので、事前の把握も困難です。
さらに現金であることがほとんどなので、ポケットに入れるなどしてそのまま盗まれてしまうなど窃盗しやすく、「被害に遭いやすい遺品」と言えます。- 貴金属・装飾品・ブランド品
貴金属や装飾品、ブランド品は金銭的価値が高いため、狙われやすい遺品です。
さらにサイズも小さく、軽量であるため、持ち運びしやすいことからも「被害に遭いやすい遺品」と言えます。被害に遭いやすい場所
ヘソクリや貴金属などの価値がある物が「どこに置かれているか」が予め把握できていれば、遺品整理業者が入る前に自身で確認することができます。
- タンスの引き出し
「タンス預金」と言われるように、タンスの中に現金が保管されることはよくあります。この場合、見つけづらくするために、衣類の中に紛れ込ませているケースもあります。故人が生前にタンス預金をしていたようであれば、事前に確認するか、業者にその可能性について伝えておくと安心です。- 仏壇の引き出し
仏壇が置かれている家では「仏さまに守ってもらいたい」という考えから、現金や貴金属などの「価値があるもの」を仏壇に隠しておく人も多いです。- キッチンや食器棚
特に故人が女性だった場合、料理のために一日に何度も訪れるキッチンは貴重品を保管する場所としてうってつけです。具体的には食器棚や引き出しなどに保管されているケースが多いです。- 布団の下
身体能力が衰えを感じたり、病気で寝たきりになったりする高齢者は、「自身の近くに置いておけば安心」「万が一、盗まれそうになったらすぐに気付くことができる」といった理由から、布団の下に現金を隠す人もいます。このように被害に遭いやすい遺品や場所をあらかじめ把握しておくと、窃盗などの被害を未然に防いだり、仮に被害に遭ったとしても立証しやすくなったりします。
もちろん、悪徳業者の数や被害の数自体はそこまで多くはありません。
ですが、仮にあなたの依頼先がこういった業者であった場合、故人が遺したものが二度と戻ってこない・取り返しがつかないこともあるのです。そのような事態を防ぐためにも、注意すべきことを把握しておけば、安心して任せることができるでしょう。
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